スポーツクラブ通いを無理なく習慣化するコツ
「健康のために運動を始めたい」「ジムに通い続けたい」と思っても、実際には数回で挫折してしまう人は少なくありません。モチベーションに頼らず、日常のなかに運動を無理なく取り入れるには、習慣化の工夫が必要です。この記事では、スポーツクラブ通いを継続させるための実践的なコツを紹介します。
通いやすい環境と仕組みを整える
スポーツクラブを継続するうえで、もっとも効果的な方法のひとつが通う曜日と時間を決めることです。人は毎日のスケジュールに一定のパターンがあると、自然と体がその行動に慣れてきます。たとえば毎週月・木の仕事帰りに立ち寄ると決めることで、迷う時間が減り、行動をルーティン化することが可能です。
予定は手帳やスマートフォンのカレンダーに登録しておけば忘れにくくなります。同じ時間帯に通うことで、顔見知りができたり、施設の混雑状況が予測しやすくなったりする利点もあります。初めは週1回でも大丈夫です。少しずつ増やしていくことで、無理なくペースを作れます。
準備の手間を省く工夫をする
通う際のストレスを減らすために、ジム用バッグをあらかじめセットしておくのがおすすめです。ウェア・タオル・シューズなどを事前にまとめておけば、準備が面倒だからやめようといった気持ちを防げます。また、通勤カバンにシューズを入れておく、帰宅後すぐに出かけられるよう玄関に用意しておくなど、小さな工夫が継続のコツです。
トレーニング内容を事前に決めておく
ジムに着いてから何をやろうかなと悩むと、気持ちが萎えてしまいます。曜日ごとに火曜は上半身木曜は有酸素運動+ストレッチなど、運動の内容を決めておけばスムーズです。あらかじめ決めておくことで時間を効率よく使えるうえ、継続のモチベーションにもつながります。
最初のハードルを低く設定する
意欲が高まるとつい高い目標を立ててしまいますが、これは長続きしない大きな要因です。たとえば「毎日1時間トレーニングする」と決めてしまうと、疲れた日や忙しい日には行けず、結果としてモチベーションが下がってしまいます。最初のハードルを低く設定することをおすすめします。例として小さな目標から初めて達成感を積み重ねる・自分に合ったトレーニングを選ぶの2つを次項で解説します。
小さな目標から始めて達成感を積み重ねる
最初は週1回30分の運動でもOKと考えてスタートするのが理想的です。小さな目標を達成するたびに自信がつき、次のステップへの意欲につながります。無理のない範囲でコツコツ継続することが、長期的な習慣化の鍵です。
自分に合ったトレーニングを選ぶ
運動の内容が苦痛だと、当然ながら続きません。自分が楽しめるメニューを見つけることが、継続には不可欠です。筋トレが苦手な人はスタジオレッスンや水中運動、グループトレーニングなど、無理なく楽しめるものから始めてみましょう。
また同じメニューばかりだと飽きてしまい、継続の妨げになります。スポーツクラブではさまざまなプログラムが提供されているため、複数のレッスンに参加するのも一つの方法です。とくに初心者向けのクラスは無理なく参加でき、モチベーションも維持しやすくなります。
モチベーションを維持する工夫を取り入れる
習慣は気分に左右されないように設計するのがポイントですが、とはいえ「やる気が出ない日」もあります。そのような日でも自然と足が向くように、運動記録やごほうび制度の活用といった工夫を取り入れると効果的です。
記録をつけて成長を見える化する
ジムに通った日を記録することで、運動習慣を目に見える形にできます。記録方法はシンプルで構いません。スマートフォンのカレンダーに通った日をマークしたり、紙の手帳にメモしたり、トレーニングアプリに入力するのも効果的です。
何を記録していいかわからない人には、運動内容や体の変化も併せて記録する方法がおすすめです。たとえばベンチプレス20kg×10回、体重−0.3kgなどのように数値で残しておくといいでしょう。過去と比較しやすくなり、自分の努力が成果として実感しやすくなります。
また、記録が増えていくことで「ここまで続けたからもう少しがんばろう」と前向きな気持ちが生まれる点も大きなメリットです。習慣が根づいていく過程を自分の目で確認できるため、挫折防止にもつながります。
ごほうび制度で「楽しさ」を取り入れる
たとえば週2回通えたら好きなスイーツを食べる、1か月継続できたら新しいウェアを買うといった、達成後のごほうびを設定することで、ポジティブな刺激が習慣づけの後押しになります。金銭的なものに限らず、お気に入りの映画を観る、スパに行くといった楽しみもごほうびに最適です。
まとめ
スポーツクラブ通いを無理なく続けるには、やる気ではなく仕組みに着目することが重要です。通いやすい時間や環境を整え、小さな成功体験を積み重ね、記録やごほうびで楽しさを取り入れることで、自然と習慣化が進んでいきます。完璧なトレーニングを目指すよりも、とにかく通うことを第一の目標にすれば、心の負担も少なく継続できます。無理なく続けられるスタイルを見つけて、健康的な生活を手に入れましょう。